加齢黄斑変性(AMD)
加齢黄斑変性とは?
黄斑変性、または加齢黄斑変性(AMD)は、網膜の中心にある小さな領域で、くっきりとした正面の視界を担う「黄斑」が損傷していく進行性の病気です。痛みを伴わずに中心視力が徐々に低下したりゆがんだりしますが、周辺視野は通常保たれます。進行すると、読書や運転、細かいものを見ること、人の顔を見分けることが難しくなる場合があります。
AMDは50歳以上の成人における視力低下の主な原因の一つです。主なタイプは萎縮型AMDと滲出型AMDの2つです。
萎縮型AMDと滲出型AMDの違い
萎縮型AMDは症例の大部分(約10人に8人)を占めます。網膜の下に「ドルーゼン」と呼ばれる小さな黄色い沈着物がたまるのが特徴です。変化は通常ゆっくりで何年もかけて進み、沈着物が徐々に大きくなって視力低下につながることがあります。萎縮型AMDが滲出型AMDへ移行することもあります。
滲出型AMDはそれほど多くはありませんが、より重症のタイプで、急速な視力低下やゆがみを引き起こすことがあります。網膜の下に異常な新生血管が生じて液体が漏れ出し、黄斑やその周囲の組織を傷つけることで起こります。滲出型AMDでは、定期的な抗VEGF注射(眼科医が実施)により、特に早期に治療を始めた場合、多くの患者さんで視力の安定が期待できます。
症状と注意すべきサイン
AMDは徐々に進行することが多いため、初期の変化は見逃されがちです。次のようなサインに注意してください。
- 中心視力のぼやけや低下
- ドア枠やタイルなどの直線が波打って見えたり、曲がって見えたりする
- 視界の中心に暗い部分、ぼやけた部分、または何も見えない部分がある
- 人の顔を見分けにくい
- 読むときにより明るい照明や強い拡大が必要になる
中心視野に急なゆがみや新たな暗い部分に気づいた場合は、速やかに目の専門家の診察を受けてください。
リスク要因
AMDには遺伝的な要素があるため、家族歴があるとリスクが高まります。また、加齢、喫煙、高血圧、心血管疾患、肥満とも関連があります。網膜の健康を長く保つために、緑黄色野菜を多く含むバランスの良い食事がよく勧められます。詳しくは目の健康のための栄養ガイドをご覧ください。
EMME VisioncareでのAMDの発見と経過観察
当院の検眼士(オプトメトリスト)は、総合的な目の検査の一環として黄斑変性のチェックを行います。高解像度の網膜画像システムを使ってAMDの初期兆候を見つけることができ、画像を記録として保存し、経時的に比較して変化を観察します。EMME Visioncareでは、HDデジタル網膜撮影が目の検査に標準で含まれており、追加料金はかかりません。
リスクがあると判断された場合は、ご自宅で中心視力をセルフチェックしていただけるよう、アムスラーテストと呼ばれる印刷されたマス目のカード(下図)をお渡しします。月に1回、老眼鏡をかけた状態で片目ずつ確認してください。ゆがみ、欠けている部分、マス目の線の変化に気づいた場合は、すぐに当院へご連絡のうえ目の検査をお受けください。テストの方法はアムスラーグリッドテストのガイドでご確認いただけます。
よくあるご質問
黄斑変性は治りますか?
現在のところ、AMDを完治させる方法はありません。ただし、早期発見と経過観察によって萎縮型AMDの進行を遅らせることが期待でき、滲出型AMDでは抗VEGF治療によって多くの方の視力の安定が期待できます。
AMDで完全に失明しますか?
AMDは中心視力に影響しますが、周辺視野は通常保たれるため、一般的に完全な失明には至りません。ただし、読書や顔の識別など、中心視力に頼る作業には大きな影響が出ることがあります。
黄斑変性は遺伝しますか?
遺伝が関係しているため、近親者にAMDの方がいるとリスクが高まります。ご家族にAMDの方がいる場合は、定期的な目の検査が特に重要です。
AMDのチェックはどのくらいの頻度で受けるべきですか?
総合的な目の検査は、AMDを早期に発見する最善の方法です。50歳以上の方やリスクが高い方には、一般的に少なくとも年1回の検査と、勧められた場合はご自宅での月1回のアムスラーグリッドによるセルフチェックをお勧めしています。
その他の目の病気
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