オルソケラトロジーは安全?Ortho-Kのリスクと適応
EMME Visioncareでは、The CathayとJelita Mallにて、一人ひとりに合わせてフィッティングするシンガポールのOrtho-Kをご提供しています。

はい。オルソケラトロジー(Ortho-K)は、レンズが一人ひとりに合わせてフィッティングされ、資格を持つ検眼士(オプトメトリスト)が定期的に目の状態を確認することを前提に、日中の視力を矯正し、近視の進行抑制に役立つ安全な非手術的方法と考えられています。Ortho-Kは、就寝中に装用するハードコンタクトレンズ(酸素透過性ハードレンズ)を使って角膜の形をやさしく一時的に整え、日中はメガネや昼間のコンタクトレンズなしで、近視の見え方をよりクリアにします。他のコンタクトレンズと同様、主なリスクは目の感染症ですが、そのリスクは適切なフィッティング、徹底したレンズの衛生管理、定期的な経過観察によって管理されます。
要点
- Ortho-Kは、元に戻すことができる非手術的な近視矯正法です。レンズの装用をやめると、角膜は徐々に元の形に戻ります。
- 発表されている研究では、重い感染症(微生物性角膜炎)の発生率は低く、終日装用のソフトコンタクトレンズとおおむね同程度とされています。
- 安全性は、フィッティングを行う検眼士、レンズの品質、そして装用者が衛生管理と定期検査をきちんと守るかどうかに大きく左右されます。
- Ortho-Kがご自身やお子さまに適しているかを確認するには、詳しい検査が必要です。
Ortho-Kの仕組み
オルソケラトロジーレンズは、一人ひとりに合わせて設計された酸素透過性ハードレンズで、睡眠中のみ装用します。夜間にやさしく均一な圧力をかけて角膜の中央部をわずかに平らにし、網膜上での光の焦点の結び方を変えます。効果は一時的なもので、日中はクリアに見え、レンズの装用をやめると角膜はゆっくりと元に戻ります。治療の計画と進め方の全体については、Ortho-K治療のメインページをご覧ください。
Ortho-Kはどのくらい安全ですか?
夜間のレンズ装用に関連する最も重大な合併症は、迅速な治療が必要な角膜の感染症である微生物性角膜炎です。幸いなことに、現代のレンズと適切なケアがあれば、これはまれです。日本のOrtho-K装用者1,438名(平均年齢12.7歳)を対象とした2025年の多施設共同研究では、微生物性角膜炎の発生率は10,000患者年あたり約5.4件と報告されており、著者らはこれを終日装用のソフトコンタクトレンズと同程度としています(Hiraoka et al., Japanese Journal of Ophthalmology, 2025)。
この数字から読み取るべきなのは、Ortho-Kにリスクがまったくないということではなく(リスクのないコンタクトレンズはありません)、リスクが低く、その大部分は管理可能だということです。結果は、経験豊富な検眼士による正確なフィッティング、装用者がレンズケアと装用の指示を守ること、そして早期の問題をすぐに発見できるよう定期検査を受けること、の3点と密接に関係しています。
考えられるリスクとその対処法
Ortho-Kレンズは夜間、角膜に直接のっているため、良い習慣が大切です。主な注意点とその対処法は以下のとおりです。
- 感染リスク(微生物性角膜炎):処方された洗浄液で丁寧に洗浄・消毒し、レンズを水道水や唾液で決してすすがず、レンズケースを定期的に交換することで最小限に抑えられます。
- 角膜染色(角膜の傷)や違和感:通常はフィッティングの調整が必要なサインです。定期検査で発見し、レンズデザインを調整することで解消します。
- 取り扱いによる損傷:装着・取り外しの前に毎回手を洗って乾かし、レンズに欠けやゴミがないか確認することで、ほとんどのトラブルを防げます。
- 危険サインの見逃し:装用者と保護者の方には、充血、痛み、まぶしさ、または治らないかすみ目がある場合は、レンズの装用をやめてその日のうちに受診するようご説明しています。
毎日・毎週のお手入れの詳しい手順は、Ortho-Kのケア・メンテナンスガイドでご紹介しています。
適しているのはどんな方?
Ortho-Kはすべての方に同じように合う方法ではありません。適応は詳しい検査によって確認しますが、一般的な検討事項は次のとおりです。
- 近視の度数:Ortho-Kの効果が最も予測しやすいのは軽度から中等度の近視で、おおむね−5.00〜−6.00 D程度まで、乱視は約−1.75 Dまでです。これらは目安であり厳密な上限ではなく、個々の角膜の測定値によって異なります。
- 角膜の形状:角膜形状解析(トポグラフィー)で評価し、角膜が形状の矯正によく反応するかを確認します。
- 年齢と近視の進行:Ortho-Kは子どもの近視の進行抑制に役立つ確立された選択肢のひとつであるため、子どもや10代の方は良い適応となることが多いです。また、日中に矯正器具を使いたくない大人の方にも利用されています。
- 目の健康状態とライフスタイル:重度のドライアイや感染症を繰り返す場合などは、適応に影響することがあります。活動的な方や、ほこりの多い環境・水辺の環境にいる方は、夜間装用を便利に感じることが多いです。
- 継続する意志:毎晩欠かさず装用することと、レンズの衛生管理をきちんと守ることが不可欠です。
Ortho-Kが合わない場合は、MiSight 1 dayやMenicon Bloomなどの近視抑制用ソフトレンズを含む、その他の近視管理の選択肢についてご相談いただけます。すべての選択肢は近視抑制のページで比較できます。
EMME VisioncareでのOrtho-K安全性の評価方法
Ortho-Kはすべて、目が健康であること、そして度数が対応可能な範囲内であることを確認する総合的な眼の検査から始まります。当院の検眼士は、角膜形状解析(トポグラフィー)で角膜を評価し、散瞳点眼薬ではなくOCTスキャンと眼底写真で目の健康状態を記録するため、ほとんどの方は検査を受けたその日にご自身で運転して帰宅できます。近視が急速に進行している場合はアトロピン療法を検討することもあり、その際は眼科医と連携して管理します。その後、レンズを個別にオーダーし、試用し、経過観察の来院を通じて調整していきます。長期的に目の健康を保つため、定期的な検査が計画に組み込まれています。
よくあるご質問
Ortho-Kは子どもにとって安全ですか?
Ortho-Kは子どもや10代の方に広く使用されています。その理由のひとつは、近視が進行しやすいのが若い目だからです。感染リスクは他のコンタクトレンズの装用と同程度で、丁寧なフィッティング、保護者の見守りのもとでの適切な衛生管理、定期検査によって管理されます。お子さまに適しているかどうかは、ご相談の際に確認いたします。
Ortho-Kで子どもの近視の進行を抑えられますか?
Ortho-Kは、近視抑制用メガネレンズ、近視抑制用ソフトコンタクトレンズ、アトロピンと並んで、子どもの近視の進行抑制に役立つと認められている選択肢のひとつです。効果には個人差があるため、継続的な経過観察も治療の一部となっています。
レンズの装用をやめるとどうなりますか?
効果は元に戻ります。毎晩の装用をやめると、角膜は数日から数週間かけて徐々に元の形に戻り、以前の度数に戻ります。Ortho-Kによる変化に永続的なものはありません。
Ortho-Kの費用はどのくらいですか?
費用は、使用するレンズと経過観察の内容によって異なります。詳しくはOrtho-K料金ガイドをご覧いただくか、ご相談の際にお尋ねください。
シンガポールの当院検眼士にご相談ください
Ortho-Kがご自身やお子さまに合っているかを確かめる最も安全な方法は、きちんとした検査を受けることです。当院の検眼士が目を検査し、必要な測定を行い、選択肢についてご説明します。治療に進む義務は一切ありません。
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参考文献・関連情報
- Hiraoka T, et al. Incidence of microbial keratitis associated with overnight orthokeratology: a multicenter collaborative study. Japanese Journal of Ophthalmology, 2025.
- American Academy of Ophthalmology(米国眼科学会) — What Is Orthokeratology?(オルソケラトロジーとは?)