ドライアイを理解する

ドライアイ は主に、目の表面の潤いと水分が慢性的に不足することによって起こります。ドライアイ の影響は、軽い、あるいは絶え間ない目の刺激感から、目の表面の強い炎症、さらには瘢痕化にまで及びます。治療せずに放置すると、重度のドライアイ は視力に悪影響を及ぼすこともあります。 一般的にはドライアイ症候群、ドライアイ疾患、または「ドライアイ」と呼ばれます。シンガポールでのアイケア相談の際にドライアイを表すために使われるその他の医学用語には、次のようなものがあります。
乾性角膜炎(Keratitis Sicca):一般的に、角膜の乾燥と炎症を表す用語です。
乾性角結膜炎(Keratoconjunctivitis Sicca):角膜と結膜の両方に影響するドライアイを表す用語です。
涙液機能不全症候群(Dysfunctional tear syndrome):涙の量が不足することと同じくらい、涙の質が不十分であることも重要であると強調するための用語です。
ドライアイでは通常、涙の分泌量が不足しているか、涙の成分に異常があって目の表面を十分に覆えない、あるいは質の低い涙しか作られない状態になっています。
ドライアイ の症状:
次のような症状がある場合、ドライアイ症候群の可能性があります。
焼けるような感覚
目のかゆみ
目の痛み・うずき
目が重い
目の疲れ
目のヒリヒリ感
乾燥感
目の充血
羞明 (まぶしさを強く感じる)
かすみ目
異物感や目のゴロゴロ感
断続的な見えにくさ
反射性流涙:目の表面が十分に保護されていないため、体が有害な刺激物(煙や 異物)を洗い流そうと涙を過剰に分泌します。しかし、反射的に出る涙は目に十分長くとどまらないため、根本的なドライアイの状態は改善されません
原因とリスク要因:
まず、健康な涙液層が目の中でどのように働いているかを理解する必要があります。目の表面に十分で安定した涙の層があることは、目を健康で快適に保ち、よく見えるようにするために欠かせません。涙は目の表面を潤して乾燥を防ぎ、角膜を傷つけて目の感染症につながるおそれのある刺激物、ゴミ、微生物を洗い流します。
健康な涙液層は、3つの重要な成分で構成されています。
油性(脂質)成分
粘液状(ムチン)成分
水性(水分)成分
涙液層の各成分は、それぞれ重要な役割を担っています。 脂質層はマイボーム腺から分泌され、 最も外側にあり、その下の層(ムチン層と水層)が早く蒸発しすぎるのを防ぎ、潤滑性を高めます。ムチン層は結膜の杯細胞から分泌され、涙液層を目の表面にとどめ、涙を目の表面全体に広げる役割を果たします。水層は涙腺から分泌され、目に必要な水分を供給します。
これらの成分のいずれかに問題があると、涙液層が不安定になり、ドライアイが起こります。どの成分に問題があるのかを確認し、ドライアイに最適なケアを受けるためにも、シンガポールの 検眼士(オプトメトリスト)に相談することをおすすめします。
ドライアイに関連する要因:
パソコンの使用: パソコン 作業やスマートフォンなどの携帯型デジタル機器を使用していると、まばたきが浅く、回数も少なくなりがちです。その結果、涙が蒸発しやすくなり、ドライアイの症状が出るリスクが高まります。
コンタクトレンズの装用: コンタクトレンズの装用がドライアイにどの程度影響しているかを正確に判断するのは難しい場合もありますが、ドライアイによる不快感は、コンタクトレンズの使用をやめる主な理由のひとつです。
加齢: ドライアイ症候群はどの年齢でも起こりえますが、年齢を重ねるにつれて、特に50歳以降に多くなります。
更年期: 閉経後の女性は、同年代の男性よりもドライアイのリスクが高くなります。
室内環境: エアコン、シーリングファン、温風暖房はいずれも室内の湿度を下げたり、涙の蒸発を早めたりして、ドライアイの症状を引き起こすことがあります。
屋外環境: 乾燥した気候や、乾燥・強風の状況では、ドライアイのリスクが高まります。
頻繁な飛行機の利用: 飛行機の機内の空気は非常に乾燥しており、特に飛行機に頻繁に乗る方はドライアイの問題につながることがあります。
喫煙: 喫煙はドライアイだけでなく、 黄斑変性、 白内障 や ぶどう膜炎などの深刻な目の病気とも関連があるとされています。(詳しくは、 喫煙が目に悪い理由についてのインフォグラフィックをご覧ください。)
健康状態: 糖尿病、甲状腺関連疾患、ループス、関節リウマチ、 シェーグレン症候群 など、特定の全身疾患はドライアイの原因となります。
薬: 抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、一部の血圧の 薬 や経口避妊薬など、多くの処方薬や市販薬がドライアイの症状のリスクを高めます。
また、 LASIK後のドライアイ のように、LASIKやその他の角膜屈折矯正手術がドライアイを引き起こすこともあります。角膜屈折矯正治療を検討する際は、LASIKの執刀医または検眼士とよく相談し、どのような選択肢が最適かを確認することをおすすめします。
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